22/7/10(日)

 一日中両手から石鹸の香りがしていた。家にある石鹸は無香料なのに。いったいどこで拾った香りなのか夜になっても全く見当がつかなかった。

 朝、猫を病院に預けてから投票へ。投票所は家から5分の中学校の体育館で、行くたびに心の柔らかい場所をくすぐられる。檀上にあるえんじ色のカーテンとか、そのカーテンについた金色のフリルとか、館内に掲げられた校是とかにいちいち反応してしまう。投票を終え校庭を覗くとソフトテニス部が練習をしていた。

 帰りにスーパーで買い物。twitterで流れてきた激辛カレーが食べたくなってルーと玉ねぎと10%オフの鶏肉を買った。玉ねぎが前に買ったときから倍くらいの値段になっていて、取った手が一瞬止まった。

 

 昼前に家に戻り、カレーの仕込みをしながら課題。録音した模擬カウンセリングの文字起こし。相槌や沈黙もすべて記録するように言われている(沈黙は「沈黙(5秒)」の様な表記にする)ので結構な神経を使う。2分の文字起こしに30分くらいかかってしまった。起こすのは10分なので先は長い。昼ごはんは戸棚にあったセブンのドーナツと豆乳。

 

 午後からジムへ。体重が合う練習生が何名か居たので総当たりでライトスパー(本気で殴らない実戦)7ラウンド。相手の中にいつも細身のジーンズと胸がはだけた派手目のシャツで来る少し苦手な先輩がいた。ライトスパーなのに強めに当ててくるタイプで今日もガシガシ当ててきた。分かっていたのでしっかり防具を付けたし、少しこっちの手数も多めにした。スパー終わり、ちょっとヒートアップしたかなとビクついていたらその先輩に声をかけられて、的確かつ丁寧なアドバイスを貰って拍子抜けしてしまった。

「羽織君はね、サウスポーなんだから相手との足の位置をもっと気にしないとパンチ貰っちゃうよ。相手の左足の外側にポジション取れば相手も打ちづらいし自分のパンチも当たるよ。攻撃力はあるからさ、ねっ」

 ちなみにこの先輩は以前「iPhoneを探す」のことを、ずっと「iPhoneを探せ」と言っていた。今でも間違えたままなのだろうか。iPhoneを探してオロオロするウォーリー姿の先輩(雑念)。

 

 夕方猫を回収途中に本屋。一階のカフェでクロックムッシュと水出しコーヒーを頼む。クロックムッシュを初めて食べたのは15年くらい前、付き合っていた彼女と行った千葉の喫茶店で、4枚切りパンの厚みとほぼ同じ高さのホワイトソースが乗っていて、クロックムッシュよりグラタントーストの方がしっくりくる見た目と味だった。以降クロックムッシュはそういうものだと思い込んでいるのだけれど、未だに同じようなものは見かけていない。多分最初に食べたのが特殊だったんだろう。クロックムッシュを食べ終え、接客を終えた本屋の店長と少し話す。2週間前にパーマをかけて以降、パーマの人を意識して観察するようになり、街ですれ違う人を「ノンパーマ、ノンパーマ、パーマ、ノンパーマ、微妙」と振り分けていることを話した。ヒヨコ鑑定士ならぬパーマ鑑定士。振り分けられるノンパーマ。よく見ると店長もパーマだった。店長が振り分けられなくて良かった。

 お互いの考えを整理したりされたり(主に整理される側だけど)、自分や他人のツイートに関する感想を言ったり、最近買った眼鏡を貸してみたりと無邪気なやり取りをした。しっかりおすすめの本を紹介されてしっかり買った。

 この本屋でしか吐露できない感情がある。今まで一体私はこの感情をどこに打ち遣っていたのだろう。

 帰りに本屋がある商店街の写真を撮ってtwitterに上げようかと思ったけどやめた。なんか、こう、やり過ぎな気がする。

 

 猫回収。先週は白血球の数値が低く治療ができなかったけれど今回はできた。仕込んでおいたカレーはまだ少し水っぽかった。辛さは大丈夫。多分明日が味のピークかも知れない。カレーを食べ終えると、朝ベッドの中で注文した本がもう届いた。そんなに急がなくていいのに。

 

 【今日の買い物】

 岸波龍 編「読書のおとも」、宮地尚子「トラウマ」(本屋)。

 木村敏「異常の構造」、M・スコット・ペック「平気でうそをつく人たち」(Amazon)

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